2001年8月27日(月) 18:00

シラク大統領は2004年までに欧州連合憲法を制定するよう主張

パリ(ドイツ通信社−AFX)

欧州連合(EU)は、フランスのジャック・シラク大統領の見解では、2004年までに自らの憲法を制定すべきであるという。目下のところEUは「その政治的重要性において世界で相応しい場所を占めることのできない経済的巨人」のイメージを提示している、とシラク大統領は月曜日パリにおいて、フランスの外国公使を前に語った。大統領はすでに昨年6月のドイツ連邦議会での講演においてEU憲法を主張していたが、この時はまだ制定の期日を言明していなかった。

「欧州というアイデンティティーの感情」を「強化する」必要がある。憲法の採択はこの点で一定の貢献を果たす可能性がある、とシラク大統領は述べた。あわせて大統領は、ここ数週間のうちに自らの考える欧州の将来構想を詳しく述べるつもりであると表明した。フランスでは来春大統領選挙が行われ、シラク大統領は二期目に向けて出馬すると見られている。

今春、ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相(社会民主党)とヨハネス・ラウ大統領は、欧州憲法の策定を求める演説を行った。11月のニュルンベルクにおける社会民主党大会の基調講演草稿では、EUは「10年以内に」憲法を持つことになろうと記されている。EU内の政治的権限を将来どのように分割するかに関しては、いまだドイツ政府とフランス政府の間に合意がない。ドイツで論議されたEUを連邦的構成にするという提案は、フランスでは慎重な反応を引き起こした。シラク大統領は、戦後のシャルル・ドゴール大統領の伝統に従い、中心的分野で独自の権限を保持した国民国家の連合体を主張している。

原題:Chirac fuer Verfassung der Europaeischen Union bis 2004